ホテルに着いて、コンビニで買ったお弁当やレトルトを温めようとしたら…
「えっ、部屋に電子レンジがない!?」と焦ったことはありませんか?
とくに夜遅くのチェックインや、食事のタイミングを逃したとき、温かいごはんが食べられないのは地味につらいものです。
でも大丈夫。
電子レンジがなくても、ちょっとした工夫で食事を温める方法はいくつもあります。
この記事では、ホテルで今すぐ試せる現実的な温め方を5つご紹介。
さらに、困らないためのコツや、次に活かせるホテル選びのポイントまでお伝えします。
「どうにか温かくして食べたい!」というときに、きっと役立ちますよ。
電子レンジがないホテルでの温め方5選
ホテルに電子レンジがないときのために、すぐできる温め方を5つまとめました。
部屋の設備や身近なアイテムを使って、温かい食事を楽しみましょう。
電気ケトルのお湯で湯せんして温める
ホテルの部屋に置いてあることが多い電気ケトルを使えば、「湯せん」で食べ物を温めることができます。
ただし、絶対にケトルの中に直接食材を入れないでください。
ケトルは本来、水だけを沸かすためのものです。
中にスープや食品を直接入れてしまうと、故障や発火、衛生トラブルの原因になります。
安全に湯せんする手順は次のとおりです。
- 電気ケトルでお湯をしっかり沸かす
- お湯を大きめの耐熱容器(洗面器やマグカップなど)に移す
- 耐熱袋や耐熱容器に入れた食品を、そのお湯に浸す
- フタやラップをかぶせて、10〜15分ほど待つ
この方法なら、コンビニのパウチ食品やお惣菜、レトルトカレーなどもじんわり温めることができます。
少し時間はかかりますが、失敗も少なく、静かなホテルの部屋でも安心して使える方法です。
ドライヤーの熱風を使ってじんわり温める
ちょっと意外かもしれませんが、ドライヤーを使って温めるという方法もあります。
もちろん、完全に温めきるのは難しいですが、「冷たすぎて食べづらい」と感じる程度なら、この方法でも十分です。
手順はシンプル。
- おにぎりやパンなど、軽めの食品を袋ごと用意する
- ホテルのドライヤーを中温~高温に設定
- 10〜15cmほど離して、まんべんなく温風を当てる
火を使わないので安全ですが、長時間ドライヤーを使いすぎると、ホテルのブレーカーが落ちることもあるので注意が必要です。
また、食材が熱くなりすぎないよう、様子を見ながら当ててください。
カイロやホットアイマスクでほんのり保温
しっかり温めるのが難しいときでも、「ちょっとぬるくしたいな」という場合には、カイロやホットアイマスクの熱を活用できます。
この方法は、寒い季節にとくにおすすめです。
たとえば、
- ホッカイロを食品に巻いて10〜15分置く
- ホットアイマスクをおにぎりの上にしばらくのせる
- 保温バッグの中に一緒に入れておく
など、強い熱ではなくても「冷たくて食べられない」を和らげる効果があります。
特に夜食や朝の軽食など、「ちょっと温かいと嬉しい」というときにぴったりです。
コンビニで温めてもらって持ち帰るのがラク
実は、いちばん簡単で確実な方法がこれです。
コンビニでごはんやお弁当を買うときに、「温めお願いします」とひと声かければ、レジでレンジ加熱してもらえます。
あとはそのままホテルへ持ち帰るだけ。
この方法を使うときに覚えておくと便利なのが、以下のポイントです。
- 食品はすぐに冷めやすいので、寄り道せずまっすぐホテルに戻る
- 移動が長くなる場合は、保温バッグやタオルで包んで持ち帰ると冷めにくい
- 飲み物など冷たいものと一緒に入れないようにする
温かさをキープしながら持ち帰るために、ちょっとした工夫が役立ちます。
フロントや共用レンジを頼って温めてもらう
部屋にはなくても、ホテル内の共用スペースやフロントに電子レンジがある場合があります。
見当たらないときでも、あきらめる前に一度フロントで聞いてみましょう。
「電子レンジは使えますか?」「お弁当温められますか?」と聞けば、従業員用の電子レンジで温めてくれるケースもあります。
また、ホテルによっては、ロビーやコインランドリーの近くなど、誰でも使えるレンジが設置されていることもあります。
設置場所は、
- 1階ロビーの一角
- 各階の共用スペース
- コインランドリー横のミニキッチン
など、ホテルによって異なります。
チェックイン時に案内されることもあるので、気になる方は事前に調べておくと安心です。
あったら便利!保温グッズのちょい使いテク
電子レンジが使えないときでも、「少しでも温かく食べたい」と思うことはありますよね。
そんなときに役立つ、手軽な保温グッズをご紹介します。
- 保温バッグ:温めたお弁当を持ち運ぶときに便利。タオルを一緒に入れると、さらに保温力がアップします
- ホッカイロ:おにぎりなどをほんのり温かくしたいときに。食品に直接触れないように使いましょう
- マグボトル+スープ:ホテルのポットでお湯を沸かせば、インスタントスープや飲み物をすぐ楽しめます
荷物に余裕があれば、こうしたグッズを1つでも持っておくと、ホテルでのごはんタイムがちょっと快適になりますよ。
なぜホテルの部屋に電子レンジがないの?
ここまで、ホテルで電子レンジが使えないときの対処法をご紹介してきましたが、「そもそも、どうして最初から部屋に置いてくれないの?」と感じる方もいるかもしれません。
実は、ホテル側にもいくつか理由があるんです。
ここでは、その背景を少しだけご紹介しますね。
安全面への配慮でトラブルを防ぐため
まず大きな理由は、安全面です。
電子レンジは、使い方を誤ると事故や火災につながるリスクがあります。
たとえば、
- 加熱してはいけない容器を入れてしまう
- 空焚きや長時間加熱で発火してしまう
- 密閉容器を加熱して中身が飛び出す
…といったトラブルが実際に起きることもあります。
いろいろな年齢層・国籍・生活習慣の方が宿泊するホテルでは、誰でも安全に使える設備であることが重要。
そのため、あえて部屋に設置しないケースも多く見られます。
衛生管理の手間や不快感を避けるため
電子レンジを共用または客室に設置すると、衛生面の管理も課題になります。
- 食品の飛び散りやこぼれた汚れの掃除
- におい移り(カレーや焼き魚などは特に強い)
- 使用後のベタつきや不快感へのクレーム
これらを防ぐには、こまめな清掃が必要。
でも、全室で対応するにはスタッフの負担も大きくなってしまうんですね。
客室のスペースや電気容量に限界がある
客室は限られたスペースの中で、ベッド・デスク・収納などがきちんと配置されています。
そこに電子レンジを追加するのは、物理的に置き場所がないことも多いです。
また、電子レンジは消費電力が大きいため、古い建物や電気容量に余裕がないホテルでは、安全面を考えて設置できないケースもあります。
ホテルのコンセプトに合わせて設置しない
高級ホテルやデザイン重視の宿泊施設では、非日常感や統一感のある空間演出を大切にしていることがあります。
そういった施設では、「電子レンジなどの生活家電は置かない」という方針をとっている場合も。
一方で、長期滞在向けのコンドミニアム型ホテルやファミリー層向けの宿では、キッチン付きや電子レンジ付きの客室が用意されていることもあります。
「なんで電子レンジがないの?」という疑問も、理由がわかると少し納得できますよね。
もちろん、ないと不便に感じることもありますが、ホテル側の事情を知っておくことで、今後の準備や宿選びにも役立ちます。
次からは、「電子レンジ付きかどうか」を確認してから予約するクセをつけておくと安心ですよ。
電子レンジ付きのホテルを探すときのコツ
次にホテルを選ぶときは、電子レンジがあるかどうかを事前にチェックしておくと安心です。
実は、調べ方はとっても簡単。
-
ホテルの公式サイトで「客室設備」や「よくある質問」を確認する
-
楽天トラベルやじゃらんなどの予約サイトで「電子レンジ付き」で絞り込み検索する
-
GoogleマップやX(旧Twitter)などで、利用者の口コミをチェックする
特に口コミには、「○階にあった」「ランドリー横に設置されていた」などのリアルな情報が書かれていることも多いです。
予約の前に少しだけ調べておくだけで、当日バタバタせずにすむのでおすすめですよ。
まとめ|電子レンジがなくても落ち着いて対応しよう
ホテルに電子レンジがないと、最初は「どうしよう…」と戸惑ってしまうかもしれません。
でも、身近なアイテムやちょっとした工夫を使えば、電子レンジがなくても食事を温かくしたり、少しでも快適に楽しむことができます。
今回ご紹介したような温め方を知っておけば、いざという時にも落ち着いて対応できるはずです。
また、事前にホテルの設備を確認したり、食べやすい食品を選んでおくことで、もっとスムーズに過ごせるようになりますよ。
無理なくできる範囲で工夫して、ホテルでの時間を少しでも心地よいものにしてくださいね。
ちなみに、ホテルでのごはんや過ごし方だけでなく、宿泊ルールそのものに戸惑うこともあるかもしれません。
とくに、「人数を追加したらバレるのかな?」という疑問は、意外と多くの方が気にしているポイントです。
トラブルを避けて安心してホテルを利用するためのルールや注意点は、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ ホテルの人数追加はバレるの?知っておきたい宿泊ルール&注意点を解説
チェックイン時にあわてないためにも、一度は読んでおくと安心です。